Jimdo(ジンドゥー)ウェブサイトビルダーアプリのレビュー
Jimdo(ジンドゥー) 総合評価: ⭐⭐⭐⭐☆ (3.6/5)
使っていて楽しく開発者がスマホからウェブサイトを作成できるアプリを真剣に作ろうとしていることが伝わってきた。ただしブラウザで作成したものをアプリで完全に編集できず、その逆も同様であるためデバイス間の切り替えの柔軟性には制限がある。
メニューシステムは優れておりウェブサイト構築に必要な要素を簡単にナビゲートして追加できる。しかし無料プランで提供されているテンプレートの種類は期待より少なくテンプレート編集時に要素やブロックを自由に移動・配置できるとさらに良かったと思います。それでも初心者が混乱せずに機能的なウェブサイトを作成できるようアプリには適度な制限が設けられていることは理解できる。
最大の課題はデバイス間の切り替えの柔軟性の低さとアプリ内から直接カスタマーサポートにアクセスできない点である。
制限はあるもののジンドゥーは初心者でもウェブサイト作成に取り組みやすい環境を提供している。少しの忍耐があればスマホだけでシンプルで洗練されたサイトを作成できるのは今なお貴重な特徴である。
概要
テスト環境: Android
プラン:無料プラン
アプリバージョン: Creator v2024.08.21-5de9.390a
対応ストア: App Store、Google Play
総合評価: 3.6/5
⬇️Jimdo(ジンドゥー)をダウンロード:
Google PlayでJimdo(ジンドゥー)をダウンロード
メールアドレスとパスワードまたはFacebookやGoogleアカウントで簡単に登録できるシンプルなセットアッププロセスを提供している。直感的なインターフェースによりウェブデザインの経験がほとんどないユーザーでも簡単にウェブサイトを作成できる。
全体としてJimdo(ジンドゥー)は安定してスムーズな操作感を提供し大きな技術的問題なくウェブサイトの作成や編集が可能である。
ただし無料版ではSEOツールが限られている、AI機能がない、カスタマイズの自由度が低いなどの欠点がある。Jimdo(ジンドゥー)のアプリはシンプルなプレゼンテーション用ウェブサイトを作成するには便利だが高度なカスタマイズや多機能なサイトを求める方にはあまり向いていない。
これらのポイントを踏まえテストプロセスでのJimdo(ジンドゥー)のパフォーマンスを7つの主要評価基準で見ていこう。
Jimdo(ジンドゥー)を使い始める
アプリをダウンロードしたら、すぐに使い始めることができます。Google、Facebook、Appleの認証情報でログインするか、メールアドレスでサインアップして認証することが必要。
1. 使いやすさと分かりやすさ ⭐⭐⭐⭐☆ (4/5)
ユーザーフレンドリーで直感的に操作できるインターフェースを備えており初心者でも簡単にナビゲートできる。インターフェースはシンプルで分かりやすく、すぐにウェブサイト作成に取りかかれる。
初回ログイン時にはアカウント内で作成したウェブサイトを一覧表示する画面が表示され「まだウェブサイトが追加されていません」というメッセージと最初のウェブサイト作成を開始するための(+)アイコンボタンが表示される。
導入では5つのテンプレートから選び、ページを追加し、コンテンツを挿入する手順が案内されますが、テンプレートの種類がもっと多いと良かったと思う。
作業中に常にウェブサイトのプレビューが表示されるため進捗を把握しやすい。
クリックして編集できるエディターと画面右下にある目立つプラスボタンはウェブサイトの基盤となるすべての要素にアクセスできる中心的な役割を果たしている。
コンテンツ編集は簡単ですがページレイアウトや要素の変更には制限があり他のウェブサイトビルダーほど柔軟ではないと感じるかもしれない。
長所:
- 初心者に最適なユーザーフレンドリーなインターフェース
- 基本ツールが使いやすく学習のハードルが低い
-
ガイド付きのシンプルで明確なセットアッププロセス
短所:
- 一部の機能や設定が見つけにくい
- 追加の案内となるチュートリアルやツールチップが組み込まれていない
- レイアウトのカスタマイズに対する自由度が限られている
2. 機能、機能性、AI 能力 ⭐⭐⭐☆☆ (3.5/5)
テキストや画像、ボタンの追加など、シンプルなウェブサイト作成に必要な基本機能を提供しており、さらに組み込みのブログ機能も備えています。定期的にコンテンツを公開したり潜在顧客に最新情報を伝えたりするのに非常に便利だ。
無料プランでも機能的なサイトを作成するのに十分なツールが揃っているが、カスタムフォームや連携機能、詳細な分析などの高度なオプションを求める場合は、有料プランへのアップグレードが必要である。
モバイルでのウェブサイト管理・編集に対応しているほかスマホとパソコン間でのクロスデバイス編集も提供しておりデバイスを切り替えながら作業したいユーザーに便利だ。
アプリにはAI搭載のツールやスマートなデザイン提案機能はない。選んだテンプレート上で自分でコンテンツを作成、整理する必要がありウェブサイト構築の基本を知らない人には難しいかもしれない。一方で、コンテンツ作成に集中し顧客へのメッセージ伝達を重視する経験者にとっては余計な干渉がない点がメリットとなるだろう。
長所:
- テキスト、画像、ボタン、ブログ投稿など基本的なツールが揃っている
- シンプルなワークフローでコンテンツの追加、編集がスムーズ
- 組み込みのブログ機能は個人、ビジネスサイトに役立つ
- アプリ内でモバイルビューとパソコンビューを切り替えられレスポンシブな体験を確認できる
短所:
- AI搭載ツールやスマートな推奨機能はない
- アプリとブラウザ間のクロスデバイス編集は制限されている
- カスタムフォーム作成ツールは有料プランのみ利用可能
3. デザインとカスタマイズ ⭐⭐⭐☆☆ (3.5/5)
テンプレートの種類が限られているものの基本的な色やフォントの変更は可能だ。ただしアプリ内で提供されるレイアウトに制約があるため、要素の編集に関しては柔軟性があまりない。
画面右下の目立つプラスボタン(+)をクリックしてブロック単位で要素を追加し左上のブロックアイコンをクリックしてブロックの順序を入れ替えることができる。
利用できるテンプレートの数は限られており編集は簡単だが、よりモダンで柔軟なデザインを提供する他のウェブサイトビルダーと比べるとやや古さを感じる。
もっと多様な業種に対応したテンプレートがあれば良かったが、5種類の汎用テンプレートのみが用意されているためプロジェクトやブランドに合うように工夫して活用する必要がある。
長所:
- 出発点として適したテンプレートが選べる
- 基本的な色やフォントの調整が可能
- スマホからブロック単位で要素の追加や並べ替えができる
- モバイル対応テンプレートで全デバイスでの適切な表示を保証
短所
- テンプレートは5種類の汎用的なものに限られる
- 希望の見た目を実現するには時間がかかる場合がある
- 競合他社に比べてテンプレートがモダンさや視覚的柔軟性に欠ける
- アプリ内でロゴのサイズ変更ができれば便利
4. パフォーマンスと速度 ⭐⭐⭐⭐☆ (4/5)
最適化されており遅延を最小限に抑えたスムーズなユーザーエクスペリエンスを提供している。公開サイトの読み込み時間は適切だが画像のアップロード時に画像圧縮やキャッシュなどのパフォーマンス向上による速度向上は見られなかった。
ページ編集中はアプリのレスポンスが速く保存した変更は瞬時に適用される。ただし画像を多用するウェブサイトでは自動圧縮と最適化機能を備えたプラットフォームと比較して読み込み時間が遅くなる可能性がある。これは画像を圧縮してファイルサイズを小さくすることで簡単に修正できる。画質の劣化はほとんど、あるいは全くない。これはウェブサイトビルダーに画像をアップロードする際に推奨される方法である。
長所:
- 技術的な問題が少なく、信頼性の高いアプリのパフォーマンス
- 編集時および変更の保存時の応答時間が速い
- 通常、Web サイトは許容できる速度で読み込まれます
短所:
- 画像圧縮やキャッシュツールは組み込まれていない
- 速度の最適化には手動による介入が必要
5. SEO機能 ⭐⭐⭐☆☆ (3/5)
無料版に搭載されているSEOツールは非常に基本的なものでメタディスクリプションや構造化データ、高度なサイト分析などの重要なSEO要素を編集することはできない。
SEOの知識がないまま検索エンジンに見つけられるウェブサイトを作成するのは発見されやすいサイト構築のベストプラクティスに慣れていない人にとっては難しいだろう。
これらの機能は有料プランでのみ利用可能なためアップグレードしない限り検索エンジン向けの最適化は困難である。
検索結果で上位表示を目指し、真に見つけやすいウェブサイトを作りたい方にとっては、様々なメタデータを追加できないことやH2、H3、H4見出しの使い方に関する説明がないことは無料版の大きなデメリットである。サイトには見出しタグが自動で付与されるが SMALL、MEDIUM、LARGEが見出しになる理由や、それがSEOにおいてなぜ重要なのかの説明はない。
長所:
- 基本的な表示設定によりユーザーは自分のサイトを検索エンジンに送信できる
- 有料プランではより高度なSEO機能が利用可能になる
短所:
- 無料版ではメタディスクリプションの編集ができない
- 構造化データや明示的な見出しタグの制御、キーワード最適化ツールがない
- アプリ内にSEOに関するガイダンスやヒントは含まれていない
6. 価格とコストパフォーマンス ⭐⭐⭐☆☆ (4/5)
基本的なウェブサイト作成に無料プランを提供しているがSEOツール、カスタムドメイン、ストレージ拡張などの高度な機能を利用するにはアップグレードが必要である。
料金は「Start」プランが月額11USドルから「Unlimited」プランが月額45USドルまででオンラインストア所有者向けに追加のEコマースオプションも用意されている。
サイト上で支払いとアップグレードも可能です。料金については公式サイトを参照
残念ながらアプリ内からのアップグレードはできず料金へのリンクや料金情報もアプリ内にない。真のモバイルウェブサイトビルダーであればアプリからサイトを作成できるだけでなく必要に応じてアップグレード料金の支払いもできることが重要である。
長所:
- 無料プランで費用をかけずにウェブサイトを作成できる
- 有料プランではカスタムドメインや広告非表示などの主要なアップグレードが利用可能
- 隠れた料金がなく料金体系が明確に示されている
短所:
- 無料プランではJimdo(ジンドゥー)ブランド広告がウェブサイトに表示される
- 高度な機能は有料サブスクリプションが必要
7. カスタマーサポートとコミュニケーション ⭐⭐⭐☆☆ (3/5)
サポートはアプリの設定メニューから利用できサポートに連絡してメッセージを送信することが可能だ。
メニューからJimdo Creator ヘルプセンターにアクセスでき技術的な問題やその他のトラブルに直面した際に役立つ記事が掲載されているメインサイトへリダイレクトされる。
料金表によると無料ユーザーはライブチャットやメールサポートを利用できず返信までの時間はプランによって異なります。月額45USドルの「Unlimited」プランでは1時間以内に回答が得られますが月額11USドルの「Start」プランでは「1~2営業日以内」となっています。
長所:
- メインメニューからサポートにアクセスできプランに応じてチャットやメールのオプションがある
- ヘルプセンターには役立つセルフヘルプ記事が揃っている
- 無制限プランでは1時間以内の迅速なサポート対応が受けられる
短所:
- 無料ユーザーはライブチャットやメールサポートを利用不可。
- 返信時間はプランによって異なり、STARTプランでは1~2営業日かかる
まとめ: Jimdo(ジンドゥー)アプリは優れたウェブサイトビルダーなのか
Jimdo(ジンドゥー)は技術的な知識がなくても手早く基本的なウェブサイトを作成したい方に最適な堅実で使いやすい選択肢である。直感的なインターフェースとスムーズなモバイル対応により中小企業やフリーランサー、個人プロジェクトに適している。
無料プランでは最大5ページまでのウェブサイト作成に制限されており、これが制約となる場合がある。より多くのページが必要な場合は最大10ページまで作成可能なSTARTプランへのアップグレードが必要である。
アプリのカスタマイズ機能が限られていること、SEOツールが基本的な内容にとどまること、AIを活用した機能がないことから高度なニーズには対応しきれない可能性がある。アップグレードが長期的な目標に合っているかどうかをよく検討する必要がある。
スマホだけで完全なウェブサイトを作れるか
YES。Jimbo(ジンドゥー)を使えばスマホだけで完全なウェブサイトが作成できる。
ただしデバイス間の互換性には制限がありブラウザで作成を始めた場合は、アプリ側で変更を反映させるためにページを更新する必要がある。(その逆も同様)。
アプリでは複数のテンプレートから選択しコンテンツを追加しリアルタイムでサイトをプレビューできるため操作は簡単でモバイルフレンドリーである。
基本的な5ページ以上のサイトが必要な場合は最大10ページまで作成できるSTARTプランへのアップグレードが必要である。
総じて無料プランの制約内で手元の素材を使ってスマホだけで非常に基本的なプレゼンテーション用ウェブサイトを作成することができた。