Strikingly ホームページビルダーアプリのレビュー
Strikingly 総合評価:⭐⭐⭐☆☆(2.9/5)
スマホでウェブサイトを作成できる。少なくともほとんどの作業を進められます。ただしアプリでは利用できない「高度」な機能の一部はパソコンのブラウザで購入、利用する必要がある。
わかりやすいオンボーディングプロセスや明確にラベル付けされたセクションが並ぶページなどからStrikinglyのアプリには大きな期待を抱いた。しかし無料版はCrayon(クレヨン)よりもさらに制限が厳しく1ページのサイトしか作成できない。制限事項が事前に明示されていなかったため、もっと多くの機能を期待していた。複数ページのサイトを作成して無料版アプリを試したい人にとっては大きな不満となるだろう。
アプリには魅力的なテーマのコレクションがあり、それぞれが「セクション」単位で構成されていてテーマの編集も簡単に行える。
概要
テスト環境: iOS
プラン: 無料
アプリバージョン: 4.2.3
入手可能: App Store
総合評価: 2.9/5
⬇️ Strikinglyをダウンロード:
モバイル向けのウェブサイトビルダーで今回レビューした無料版では複数のセクションを持つシンプルな1ページのウェブサイトを作成できる。
iOSのApp Storeでは578件の評価で4.5星を獲得しており好評のようです。しかし最後のアップデートが5年前であることは大きな懸念点でアプリのメンテナンスが活発でない可能性を示している。
本レビューではStrikinglyがモバイルでのウェブサイト構築に実用的な選択肢かどうかを判断するため7つの主要な評価基準に基づいて評価している。
1. 使いやすさと分かりやすさ ⭐⭐⭐⭐☆ 4/5
アプリはシンプルなログインまたはサインアップ画面から始まりユーザーはメールアドレス、Facebook、LinkedInで登録できる。サインアップ後すぐに「新しいサイトを作成」ボタンと分かりやすいナビゲーションが表示され、短いオンボーディングツールチップが主要なボタンを指し示しその機能を説明するため初心者でも使いやすい設計だ。
新しいウェブサイトを作成するとテンプレート選択ページに案内される。テンプレートを選ぶと編集可能なセクションがボタンで明確にラベル付けされた構造化されたワークスペースが提供され、操作方法や編集手順をすぐに理解できる。
長所:
- わかりやすいツールチップによるシンプルなオンボーディング
- ラベルが明確なボタンで操作しやすいUI
- サイト作成開始前に不要な手順がない
短所:
- 無料プランの制限がすぐには分かりにくい
- 一部機能は事前通知なしにパソコン版に切り替える必要がある
2. 機能、機能性、AI 能力 ⭐⭐☆☆☆ 2/5
無料プランでは機能が制限されており複数のセクションを持つ1ページのウェブサイトしか作成できない。この制限は事前に明確に記載されておらず複数ページのウェブサイトを構築したいと考えている人にとっては不満の種となるだろう。
テンプレートを選択したら、ヘッダー、テキスト、画像、ロゴを簡単に編集できる。セクションを追加することも可能だが新しいセクションを追加しようとするとフッターに「より高度なセクションにアクセスするにはコンピューター版へのログインが必要です」という通知が表示される。
これはStrikinglyのクロスデバイス機能における重大な制限を浮き彫りにしている。プラットフォームではモバイルデバイスでも基本的な編集が可能だが多くの高度な機能やセクションはパソコン版からのみアクセスできる。これはモバイルアプリのみで包括的なサイトを構築しようとするユーザーの妨げとなる可能性があるだろう。
このアプリにはコンテンツ作成支援やデザイン推奨などの AI 機能がない。
長所:
- テキスト、画像、ロゴを簡単に編集できる
- 制限内で追加のセクションを追加できる
- クリーンでよく構造化されたエディター
短所:
- 無料ユーザーは 1 ページのウェブサイトしか作成できない
- 多くの機能にはパソコンが必要
- AI のガイダンスや推奨事項がない
3. デザインとカスタマイズ ⭐⭐⭐☆☆ 3/5
さまざまな業界や用途に対応した多彩なテンプレートを提供している。各テンプレートはセクションごとに構成されておりモバイルアプリ内で簡単にカスタマイズ可能。
ただし無料プランではカスタマイズ機能に制限があり多くのセクションはパソコン版でのみ編集できる。そのため、モバイルアプリだけでできることは大幅に制限される。フォント、色、レイアウトは変更可能だが、その他のデザインオプションは有料プランへのアップグレードが必要だ。
長所:
- 複数のテンプレートが利用可能
- セクション構造で編集が簡単
- フォント、色、レイアウトの変更が可能
短所:
- 一部のカスタマイズにはパソコンが必要
- 高度なデザイン要素は有料アップグレードが必要
4. パフォーマンスと速度 ⭐⭐⭐⭐☆ 4/5
アプリは大きな遅延やクラッシュもなくスムーズに動作する。編集も簡単で画像の読み込みも高速。
長所:
- 大きなパフォーマンスの問題や遅延がない
- 画像の読み込みが速い
短所:
- アプリの速度が時々遅くなることがある
5. SEO機能 ⭐⭐☆☆☆ 2/5
基本的なSEO設定を提供しておりメタタイトルやディスクリプションの編集が可能。ただし無料プランではSEO機能が非常に制限されている。フッターには「より高度なサイト設定にアクセスするにはパソコンからログインしてください」という通知が表示される。
有料プランで利用できる追加のSEO機能については、Strikinglyの料金表(ブラウザのみで閲覧可能)を参照。アプリには構造化コンテンツの推奨やSEOガイダンスは組み込まれていない。
独自ドメインを接続する場合もパソコンからアクセスする必要がある。
長所:
- メタタイトルとディスクリプションを編集できる
- 基本的なSEO設定が利用可能
短所:
- 無料プランのSEOツールは非常に限定的
- 構造化された見出し(H1、H2)のカスタマイズができない
- SEOガイダンスが組み込まれていない
6. 価格と価値 ⭐⭐☆☆☆ 2/5
無料プランは完全に使えるウェブサイトビルダーというよりはデモ版に近いものである。テンプレートを試したり基本的な編集はできるがアップグレードしなければ完全な機能を持つウェブサイトを作成することはできない。
無料サイトを公開すると「Strikinglyでサイトを作成」という目立つ固定フッターが表示され訪問者の体験に大きな影響を与える。さらにアプリ内では料金が表示されず、ブラウザでStrikinglyの公式サイトを訪れてプランを確認する必要がある。
有料プラン
Limitedプラン – 月額8USドル(年払い)– 2サイト、ライブチャットサポート、カスタムドメイン
Pro版プラン – 月額16USドル(年払い)– 3つのプロサイト、ブランド表示の削除、最大300商品の販売、カスタムフォーム、カスタムコードの埋め込み
VIPプラン – 月額49USドル – 5つのVIPサイト、無制限の商品、多言語対応、ニュースレター、専任アカウントマネージャー
長所:
- 無料版でも基本機能を試せる
- 有料プランではブランド表示がなくなり、より多くのカスタマイズが可能になる
短所:
- 無料版は非常に制限が多い
- 固定フッターのブランド表示が目障り
- モバイルアプリ内に価格情報が表示されない
7. カスタマーサポートとコミュニケーション ⭐⭐⭐☆☆ 3/5
サポートはガイドとチケットシステムを通じて提供されているがアプリ内にライブチャットサポートはない。料金表によるとライブチャットは有料プランでのみ利用可能だが利用するにはアプリを離れてブラウザからアクセスする必要がある。アプリ内でプランのアップグレードはできないため、まずブラウザでサブスクリプションを購入する必要がある。
長所:
ヘルプガイドとチケットベースのサポートが利用可能
短所:
- アプリ内にライブチャットや即時サポートがない
- サポートはユーザーのサブスクリプションレベルに応じて制限される
まとめ: Strikinglyアプリは優れたウェブサイトビルダーなのか
デザイン性に優れ直感的に使えるモバイルアプリを提供してるが無料プランの制限が厳しく完全な機能を備えたウェブサイトビルダーというよりはデモ版のように感じらる。
アプリはスムーズに動作し基本的な編集ツールも備えているが高度な機能はブラウザやパソコンに依存しているためモバイルでのウェブサイト構築ソリューションとしての価値は大きく制限される。
スマホだけでウェブサイトを作成できるか
スマホで基本的な1ページのウェブサイトを作成し完成させることは技術的には可能だがアプリと無料プランの制限により効果的な結果を得るのは難しいだろう。
外出先でシンプルなウェブサイトを素早く立ち上げたい場合はアプリの機能で十分対応できる。より包括的でカスタマイズ性の高いサイトを作りたい場合はパソコン版を使って機能をフルに活用する必要があるだろう。
Strikinglyはアプリ内でもこれを明確に示し推奨している。